最近20歳ほどの女性をお二人ほど撮らせて頂く機会があり、要するに先に成人式を迎えた女性たち。

成人式というと今年は振袖レンタル屋さんがバックれて撮影や式が出来ず大変だったという話は記憶に新しいけど。


撮影の世界では「古くからの型」や商売の形式がありそれが今崩れ始めているようです。

街の写真館で撮る一世一代の「本物の技術による記念写真」というのは確かに伝統的に素晴らしいもので、何十年後に見返すととても貴重な家庭の財産になる。


問題は、おいくらのコースでポーズは何種類で着物はこれから選んでねー、みたいな半端なやつ。(今はこれが主流らしい)


その20歳のお二人もそういったところで成人の写真を撮ったとのこと、しかしとても値段に見合うような内容ではなかったと言ってました。


型にはめた、自由の効かない写真でなおかつ「そこそこの値段」であること。

これが1番将来的に煮ても焼いても食えない半端な写真になってしまう気がします。

レコーディングに例えるとやたらEQとコンプかましたかのような、過剰に白飛びさせたり彩度上げたり、明瞭度下げたり(フォトショ的用語 )。


音楽もまさにそれで、型にはめたレコーディング、型にはめたドラムサウンド、選択肢のないドラムサウンドやミックス。


お任せしたらこーなっちゃった。

けど、どう指摘して良くしてもらうのかもそもそも言い方がわからない。。。。


レコーディングやミックスでは良く見かける光景です。


僕はドラムサウンドもミックスも型にはめるような事はしたくないです。


かならずあなた個人、あなた方のバンドにふさわしいレコーディングの方法やサウンド、ミックスの方向性というのがあります。


成人の記念写真や結婚の記念写真のようにそう何度もやるわけではないアルバムのレコーディングなどは、じっくりじっくりどんな風にしたいのか、するべきなのか。


その方法論やサウンドまでじっくり考えてレコーディングに臨んで欲しいです。

これからチャンスを掴もうとする若いバンドであればあるほど。


それを考え実行することが最高の「自己プロデュース」だし、メジャーメーカー等若いバンドを探してる人たちは、「そこ」に注目しているものです。


さらに言うと、今の自分を未完成であればあるほど、そのまま美しくパッケージングする、それがレコーディングであるべきです。


荒削りだったドラマーが普通になってつまらない、と誰かが言ってましたが、

荒削りであるからこそレコーディングに納めるという考え方は永遠に通用するスタンダードでピュアなロックの考え方だよ。


そこに「ちょっとだけ」写真写りの良くなるようにお化粧やレフ板を当ててあげる。


それで充分なレコーディングになるのです。

しかし、その必要充分こそが1番難しい。 

是非僕に相談して下さい。 

アー写撮影サービスもありますし(笑) 

 

ハタチの瞬間のような音楽は今しか出来ないんだよ。 

 (20でも25でも30でもいいけどね、)

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 ひたむきにまっすぐ確実に進む。

それがレコーディングです。