昨日は、山の会(山村牧人氏、横山和明氏、山本拓矢氏の三氏)を中心としたシンバル沼の住人達の会を眺めてきました。

講師陣には他に小出シンバルの社長さん、ARTCYMBALのこれまた山本さん、テックの土田”つーちー”さん、シンバル加工の旗手延命寺さんという、もうここに爆弾落ちたら日本のシンバル終わるレベルのメンツ。お客さんにも某DMの編集長からあの方やらこの方まで。。。


自分がこういった会合に参加するにあたってはまず、シンバルの新製品が!とか、シンバルの材質が云々!とか、シンバルを加工するとどうなる云々、とかそういうことをもちろん学ぶ為ではあるけれど、なによりもシンバルを作るひと愛するひと、それを基に素晴らしい音楽を奏でるひとを「感じる」為と言えます。
そういった人々やその技術や歴史•文化を理解し敬意を持たなくてはそれを「録音」したり「ミックス」することは出来ないと思うからです。

コンサートの音響の世界は「PA」から発展して「SR」と呼ばれています。
つまりパブリックアドレス=”拡声”だったものが、近年の会場の大型化に伴いサウンドレインフォースメント=”音の補強”という意味合いに変化してきたとは、つっちーさんの弁。

その通りです。レコーディングの世界はそれの最たるものです。
音楽の表現のためなら「補強」だけでなく「改変」「編集」すら厭わないわけです。

その時にシンバルだけでなく太鼓全体•楽器全体•音楽そのものに対する理解と敬意がなくては「補強」どころか「損壊」を起こしてしまう。

そういったことが起きないように、その理解を深めるためにこういった会にお邪魔するわけですよ。

音楽に「職業として」携わる人たちは今一度この視点を忘れないようにしたいものです。


つっちーさんの弁によると、「ダークなセットにはブライトなシンバル」逆に「ブライトなセットにはダークなシンバル」を組み合わせるとよいとのこと。
これも納得ですね。シンバルがキラキラしすぎているとドラムサウンド全体の重心が上がったように感じますもん。
またそれは音楽全体•ミックス全体の印象すら左右するのです。さらにその叩き方自体がサウンド全体を支配することすらあります。

参考ブログ
https://www.edo-mae-recordings.com/blog/2018/3/14

他にもARTCYMBALの山本さんの
「シンバルには音の指向性がある」
という話しが面白かったですね。

マイクはもとより弦楽器や管楽器やアンプ類に指向性があるのは身近に感じるのですが。。。

参考ブログ (江戸前的シンバルの選び方にも言及)
https://www.edo-mae-recordings.com/blog/2017/8/23

とにかく為になる「シンバル沼の会」を沼畔から眺めた件についてのブログでした!(笑)

『スネア女子』スピンオフ『ロジャース女子』公開中

https://www.edo-mae-recordings.com/snare-girl/rogers-girl-anzu