レコーディングをしてると、本当に神経質に過度に演奏を修正することがあります。要求されるのでやるしかない時があるんです。(笑)

パンチイン(部分的な演奏の録り直し)ならまだしも、波形編集もします。音符を1/1000秒単位で動かしたり、コピーペーストにドラッグ&ドロップに。

いいんですよ、みんな個人の勝手や考え方なんで。

で、仕事柄その過度な修正についていつも考えるのですが、そこでいつも頭に浮かぶのは「女性の自撮り」なんですね。

全然違う顔になってる。たしかに綺麗になったとも言えるけども不自然だしみんな似た顔になってくる。

「男性ましてやあなたのためにやってるわけじゃないから!」

たしかに。そりゃそうだ。

(笑)

けど、今では自撮りの顔に見慣れてしまった状況でオフラインで会うことになることも多々あるとして、そういう時どーするんだ?って事があるわけじゃないですか?

女性同士ならまぁ普通だと思うのですが、女性が男性に会う場合。

「全然ちげー!詐欺じゃん」

ってことになると思うんです。

そこで考えたんですが、女性ってとにかく他人に特に意見を求めないんですね。聞いてもらいたいんです。で認めて欲しいんです。

相手が男性ならなおさらだと思われます。

で、自撮りでモリモリだっのを会った時にがっかりしてはほしくないんですね。そこはやはり。

実際は「ありのままを認めて欲しい」んです。

つまり、自撮りのモリモリは承認欲求を強く満たすための更なる助走なのではないかなと最近思うんですね。

まぁ、自撮りをモリモリするような女子との関わりはほとんど皆無ですけどね。スネア女子ではそういう方に頼むことはないですしね。(笑)

この、スネア女子なんてのをやっていると女性はどう見られたいのかというのをとても意識します。

考えてみますとそれって、

「自分の音楽はどうありたい、演奏をどう聴かせたい」ってのとかなり心理的にリンクしてきます。

レコーディングではまつげの一本のちょっとした乱れを気にするかのごとく、一音一音を気にしてしまう。

けど、あなた、女性を見つめる時そんなまつげ一本一本を気にします?

トータルで見ますよね?そもそも完璧なんてないですし。

ただ、女性の「自撮りの写真とは実際は違うけれど、私を心の底から承認してほしい、認めてほしい」というのと、「レコーディングは編集モリモリで上手く聴かせてるけど、ライブは下手くそ」ってのとでは、それは少し違うんじゃないですかね。

自撮りは極度にプライベートなモノですが、レコーディングやライブはもっとパブリックなモノですからね。

今回の話しから特に導かれる答えはないのですが、音楽の修正とはなにかを考える時に参考になるのが、この女性の「自撮り写真」かと思います。

時空が乱れていようと美しくありたいという感性すら、美への憧憬の本質なのは間違いないのですから。。。。

音楽にも美は大切なので。ね。

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