単刀直入。

ドラムのミックスは本来生でどう聴こえているのかを "まず" は目指すべきで、実際のレコーディングのシーンではベースや他の楽器が同時にその空間で鳴っていなかったとしても、それも生で同時に演奏してたらどういう音像で聴こえていたのか?を強力にイメージしなくてはならないです。そのための「mix」。EQとかするにしても。

マイキングや使用機材等のチョイス、いやそもそもの楽器のチョイスやチューニングの誤りのせいで不本意な音にもしなってしまった(狙いというならよいけど)ならば、そこでEQとかの処理がやっと必要になる。EQとはイコライズ(イコールライズ)であり、(本当の音に)等しくするという用語が本来の意味というのを思い出しましょう。

耳の特性とマイクで収録した音の特性は「イコール」ではないし、生演奏ではベースとキックが「同じ位置」で鳴るわけではないが、ミックスではどっちもmixのセンターから鳴らすのが通常。本来起き得ないマスキングとかの相互作用が起きるのは仕方ない。だからこその「処理」であったり「イコライズ」。

けど、耳って不思議です。『音のイコール』とはなにか。

携帯電話やAMラジオのような上や下がスパっとない音でも、どんなしょぼいマイクで録っても『あなた』の声と『僕』の声は判別できる。つまりその音と本物の声は『イコール』です。

では、なぜ録音されたドラムの音が『イコール』になりにくいのか。。。ほんとに謎。。。こういうのって聴覚心理学みたいなやつですかね。

 

 

drummer_kanda_ryo