非常に僭越ながら苦言のようなモノwo...!

ピッチシフターおよびタイムストレッチの技術を応用したソフトウェア及び技法で、ドラムのリズムエディットをしているレコーディングエンジニアやアレンジャー等のみなさん、極端なまでにEQを多用するレコーディングエンジニアのみなさんに対する苦言。


みなさんまずは、
「ドラムの音が鳴るまでの事を1からイメージしてみてください。」

ドラムメーカーや職人が音色を研究し、様々な材やパーツを試行錯誤して楽器を開発し、製造します。

沢山のドラマーが血のにじむような努力をし自分のプレイと音色を研究し、練習します。

ドラマー本人やスタッフまたは、場合によってはドラムチューナーという専門家が素晴らしい作品を作るためにベストな音色、ベストな叩き易さの楽器をチョイスしその曲に最もふさわしい音色や倍音構成やアタック、サスティーンにセッティングします。

ドラマーが心を込めて演奏します。

そして、

あなたの手元にやってくるのです。

リズムエディットについてはプロデュースサイドの方針もあるのでその是非についてはここでは述べません。
問題はピッチシフターおよびタイムシフターを元にした技術•手法では音が変わる、音色が変わるという事です。(もしかしてそれに気がついていないのでしょうか?。)
「当たり前」ですがEQでも変わります。

やむにやまれぬ事情、またはクリエイティブな事情によりそういった技術を使うのは問題ないでしょう。
演奏のどこかのちょっとした瑕疵をフォローすることで全体の音楽のクオリティがキープされるならば。また、ケロケロボーカルを作る、等。

しかし、何も考えずに勝手にそういった処理でドラムの音色だけに限らず色んな音をマイナス方向に劣化させているレコーディングエンジニア等が非常に多いようです。(考えてない訳ではないでしょうが生ドラムの良さや特徴に重きを置いていないと言いますか。)

私は基本レコーディングエンジニアなので他のレコーディングエンジニアの仕事に遭遇する事はありえないのでこれは伝聞になりますが、こういったことは主にドラムチューナーや一部の意識の高いドラマーの方から聴くことが多いです。

彼らはリアルタイムで、今さっき心を込めて作り上げた素晴らしいドラムの音色を目の前で破壊されるという事に遭遇するのだそうです。

これは、出て来たばかりのパスタに何も考えずタバスコをドボドボするような行為に例えられますし、ケーキに醤油を掛けるようなモノなのです。
お客の立場でどういった食べ方をしようがまぁ勝手なのですが、この場合問題はウェイターのような立場である人間がシェフから出された料理にコレをやってしまってるという事です。(こっそりドラムサウンドをサンプルに差し替える行為もしかりです。)

どうしてたかがレコーディングエンジニア程度の人間、時にはなんとアシスタントつまり丁稚のような人間にこのような音楽の破壊行為をする権利があるのでしょうか?(そう、全く信じられませんがエンジニアやアシスタントの勝手な独断でそれをやってる事があるのです!)
あなたには真の意味の音の良し悪し、楽器の音の良し悪しがわからないのですか?またはそう誤解されても仕方がないのではないでしょうか?

ボーカルの過度なピッチ修正しかりです。これも勝手にやるなや!(※ピッチ修正過剰問題を昨日考えさせられたのでみなさんにわかりやすい「ドラム」に置き換えて考えてみた。)

 

しかしながら実はそういった仕事の仕方を容認するカタチになってしまっている制作サイドやミュージシャンの側にも大きな責任があります。どんなエンジニア•スタッフであれ現場の音楽を「悪くしてやれ!」なんて思ってるという事はありえないはずなのにです。
つまり、「エンジニアさんがやってる事だから」悪いから言えない、という事はありません。

『こんな音じゃない』『自分の出してる音に聞こえない』『音がいつものイメージと違う』。。。等々言えば理解してくれると思います(実現してくれるかはまた別ですが)。いい音を皆が目指しているはずなのですから。。。

日本の音楽が、特にこの場合ドラムサウンドが本当に「ダメ」なのは(ダメな率が高いのは)こういう事情やそれぞれの立場を過剰に忖度した仕事の仕方にもあるのだと、これだけは想像できます。

本当に哀しい事です。

音や音楽を扱う人間は、こういった基本的人権のような生の奏者の音をもっと大切にしなくてはなりません。

機材やスペック、ましてやハイレゾだのなんだのそんな事よりまずは基本的な音と音楽の扱い方を大事にしていただけないでしょうか。

そうすることであなたの中の極々個人的な「レコーディングス技術」や「ミックス技術」「音質」は見違える程に良くなると思いますよ!。

ドラムレコーディングとその他のレコーディングなら江戸前スタジオ!
お問い合わせ ブッキングはお気軽に!
どんな簡単な些細な事でもお問い合わせお待ちしております。
080-4004-1226
メール em0510gs@gmail.com LINE ID : em0510gs

Comment

シライキートレヴュー『耳クソが取れた気持ちよさ!』

梅雨明けイコール夏本番イコールビール。。。
皆さん、実践してますか?


『耳クソが取れた気持ちよさ!』


さて本日のブログはですね、梅雨も明けたってことでなんと「シライキート」をレコーディングにて使用させて頂いた感想を、僭越ですがちょびっとだけレポートさせて頂きます。
(江戸前では6月初頭、数日間18インチのkeetセットをお借りしレコーディングやその他で使い倒させていただきました。)

「シライキート」。
そのルックス、そして価格など皆さん良くご存知でしょう。
そして、サウンド。
多くのドラマーさんが叩いてレポートしてくれてると思いますし、実際に購入された方試奏された方も沢山いらっしゃると思うので
一般的な感想はここで述べる必要はないかと思います。


しかし、一点だけレコーディングエンジニアの視点での感想を書いてみたいと思いますね。


まずはそのkeetのレコーディングされたサウンド、お聴きください

演奏はジャズドラマーの紺野智之氏です。
使用スネアもkeetです。

もちろんNO EQ NO COMPでございます。


さて、どうでしょう??
シライキート、


。。。。。。。



周波数特性が無茶苦茶広い。。。。。



これです。

具体的にいうと、

無茶苦茶ハイが出ている、いや(出てると書くと誤解を招くかもしれない)、超高域方向に伸びている。
これを一番感じましたね!。

つまり、、、

こういうことです。

こういうことです。

こうじゃなく、

こうじゃなく、

こうです。このグラフは数値含めあくまでイメージです。

こうです。このグラフは数値含めあくまでイメージです。

シライさんが掲げてる製品のコンセプトは、PA等を使わないアコースティック環境でいかに良いサウンドであるか。
という事だったと思いますが、


なるほどです!


超高域のハイ成分というのは一番吸われやすい音成分で、会場の環境とかにも吸われますし(もちろん反響することもありますが)、ステージ上の楽器の他の音成分に吸われるというか、マスキングされるのです。




そこが充分に(グラフの右方向に)伸びているということは、他の楽器に埋もれた時にトーンの艶やかさやヌケが保たれやすい、という事なのですね。
ましてやそのハイ成分をPA的に補完できない環境で使用するとなると尚更です。

この潤沢なハイ成分というのはkeetの豊かに伸びるサスティーンと相まって、他の楽器と混ざった時に「太鼓らしさ」「太鼓の音の素晴らしさ」そして「プレイヤーの意図する演奏」をお客さんに伝える大きな手助けをしているのですね。


江戸前的に最も驚いたポイントはこれです。

まるで『耳クソが取れたかのように伸びるHIの気持ちよさ!』

これにつきます。



ある意味真のハイレゾともいえる、かも知れない。



最後にドラマー紺野智之さんのジャズトリオ「wraptics」の演奏でkeetのサウンドをお聴きください。
アンサンブルの中での艶やマスキングとかの意味を少しは感じていただけるかと思うんです。

シライミュージックの白井としみつさん、紺野さん、オルガンの西川直人さん、ギターの鈴木大輔さん、
ありがとうございました!
皆さん夏バテに留意してくださいね!

以上初出 2015 . 7/22 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

というわけで、keetの音は過去のBLOGに書いた

いい音その1   http://www.edo-mae-recordings.com/blog/2017/6/7/k5lygi2z33scthdrmv8ah3n3a1o4i7

に当てはまり、さらに

いい音その2  http://www.edo-mae-recordings.com/blog/2017/6/8

で述べてる内容にも近く、さらに

いい音その3  http://www.edo-mae-recordings.com/blog/2017/6/13

そのものであると言えましょう。

※このkeetの楽器の特性についての考察を補完し、さらに理解をしやすくするBLOGも近日中にUPしますね!!!(2017 . 7/5 エドマエさん)

 

 

ハイに伸びるドラムレコーディングとその他のレコーディングなら江戸前スタジオ!
お問い合わせ ブッキングはお気軽に!
どんな簡単な些細な事でもお問い合わせお待ちしております。
080-4004-1226
メール em0510gs@gmail.com   LINE ID : em0510gs

 

 

Comment

Comment

Erinne Scarlet 発売!

こんにちは。ブログ「いい音とは」シリーズいかがでしたでしょうか?ここで、江戸前プロデュースCDのお知らせです。

 

「時間をかけて丁寧に作られた12味のオリジナルラヴソング。結局全部好きになった。嫉妬するくらいイイ。

久住昌之

(マンガ家•音楽家、「孤独のグルメ」作者)

IMG_4574.JPG

去年の秋から8ヶ月掛けて12曲を収録した吉祥寺在住のJシャンソンのピアニストでシンガーソングライター、藤木えり-ErinneさんのCDが先日発売になりました!今時ホントに贅沢に完全生録音を拘り抜いた作品です。

 

江戸前といえばまずは絶対妥協のないドラムですが、元judy and maryの五十嵐公太さんや今若手ロックドラマーNo.1の黒猫チェルシーの岡本くん、はたまたもちろん江戸前ループからの神田リョウまで、総勢5名の全くスタイルの異なるドラマーを江戸前にて完璧なサウンドで収録!(ミックスのアプローチも多彩に)

 

グランドピアノを含めた他の全てのパートはなんと全てErinne本人の自宅スタジオにてレコーディングしました。(←江戸前より広いという(笑))

 

ドラムのキットマイクにはもちろんですが、それ以外のほぼ全てのパートもリボンマイクのみで収録しているというアグレッシブさ。(歌数曲の弾き語り同時録りのみBeta57を使用。また、パーカッションなど同時に本数が必要なモノは他も使用してますが。)

 

とまぁ、エンジニアリング的にも地味ーに挑戦的な事をやっております。

 

他総勢参加ミュージシャン24名、ストリングスパートの皆様や世界的なアコーディオン奏者の桑山哲也さん、薩摩琵琶の水島結子さんまで参加頂き、また、江戸前さん必殺クイーン並みの多重コーラスも各曲で聴けます(笑)。なんとまぁ変幻自在なサウンドになっていますこと。

 

特に神田リョウのEDOMAEループを贅沢に使用したトラックはかなり最新で濃厚なローエンドでDoopなビートトラックです!自画自賛

 

アレンジはもちろん、エレクトリックベース全曲(モータウンサウンドから5弦フレットレスまで)、多重コーラス、ストリングアレンジ、録音ミックスマスタリング果てはジャケットデザインまで「全て」やらせて頂きました!

Erinneは国立音大でピアノ(主にフランス印象派モノ)を学び、その曲作りにはその和声感が多く活かされ、また彼女はクリスチャンですがメロディーやアレンジにもかなりポップナイズされたカタチでその精神的な影響を散りばめました。特にコラール調なコーラスですね。

同じく僕の完全プロデュースの琵琶バンド、YUIKO MIZUSHIMA AND THE BIWA INSTITUTIONは仏教的世界観を具現した曼荼羅のようなサウンドでしたので、それとは全く違うサウンドになっています。江戸前さん仏教からキリスト教まで振り幅広っ。

そういうこともありセットで是非みなさんに聴いて頂きたいです。

 

今時めずらしいプロダクションやスポンサー無しのガチの完全自主製作のErinneさん。お金掛かってますよー。スタジオ代ほぼゼロなのにかかわらず(自宅スタジオだから)。しかし、サウンドはもとよりアレンジからミュージシャンの選定、ミックスマスタリングまで妥協一切なしで、一聴してゴージャス感が溢れてます(笑)(そういう風に作った)。

 

彼女の一生涯に渡って自信持って売り続けることのできる「稀有な音楽作品」となりました。是非みなさんお買い上げ下さい!(笑)

 

なお、発売はあえて全国流通をさせておりませんのでお買い上げはこちらからどうぞ。

 

https://erisong.thebase.in/items/6912609

 

7/29には黒猫チェルシーの岡本くんを迎えレコ発ワンマンも決まっています!

 

「いい音の5パターン」の集大成なErinneのScarlet、気になる方は要チェゲラッチョ。

Comment

いい音とはその5とまとめ。

いい音を探る旅最終章。

4回にわたりまして考えてきた「いい音とは何か?」

今回はひとまず最終回です。

いい音のおさらい

自然界のゆらぎにあふれた「自然音」。

ひたすらハイスペックに拘った「高品質なオーディオ音響特性の音」。

「素晴らしいその楽器としての音色」。

「その音楽にふさわしい場所や状況を想起させ、その音楽が最も美しく聴こえるように処理された音」

この四つをみてきましたね。

最後「いい音とは」の総まとめ的な「いい音その5」

それは

「あなたが好きな音、目指す音、欲しい音」

です。

IMG_4543.JPG

特にレコーディングやミックスという事に限定していうと全くもってこうなるとしか言えませんし、それが結局一番尊い。。。

みんな好きな音にしたくて、自分の奏でる音が一番素敵にかっこよく、アグレッシブに聴こえるように作品を仕上げたい。また、大好きなあのCDの音のようにしたい。

そういうのがあるはずです。

それが「いい音」。

ただし、この各人がそれぞれ持っているいい音というのは本人の経験によってどんどんアップデートされてゆきます。

たとえば僕なんて小学3年くらいに音楽に目覚めたのですが、家のオーディオのアンプを低音-10高音+10(つまり振り切りのキンキンスカスカ)にしたのが一番いい音で気持ちがいいと思ってました(笑)。

また、ベースなども弦が新しくてマーカスミラーみたいな音が最高で、ジェームスジェマーソン?なにそれ音わる。汚!って思ってましたし、

スネアのダスってのやバスドラのドーンて音も「だっせーーー!」スネアはやっぱスパンスパンいっててキックはバチバチタイトなやつ最高!←ありがちすぎる。

と、思ってましたもの。(笑)

今はそんなことは思いません。というかそういう音の良さも経験的にわかるけどもそれだけではないし、むしろその音なんてドラムのいい音の数パーセントにも満たないと思うわけです。

つまり「その音がいいという気持ちは良くわかります」

という感覚。(笑)

ただ、世の中の色々な音楽や表現、様々な演奏家ミュージシャンに接するにつれ、いい音というのは沢山あって、しかし、大海原から一本のボトル、そういい音の入ったボトルを探すくらい大変でもあるという事に気がついたわけです。

それを探す事が演奏家やクリエイターにとっての自分探しでもあるし、表現活動でもあり生涯追い求めることであるのだろうと。

先に提示した4つの「いい音」はあたりまえの常識的な考察でしかありません。

あとは、自分の音楽にとっていい音とは何か?どの楽器をどう奏でるべきでどうそれを身につけるか。

そして、レコーディングするならそれをどう録ってミックスすべきか、プロデューサーやエンジニアにどう伝え理解してもらうべきか、そしてまたそれを伝える訓練だったり感性を磨く事ができるか。

そこに最後はたどりつきます。

なので、いい音が何かわからなければ、手っ取り早くは最初の4つを見つけて聞き込み(なんなら教えます(笑))、

さらに5つ目の自分にとってを探す旅にで出掛けましょう。

先の4つについてはものの半年もあれば理解出来るはずです。

「真のいい音というのはその四つの複合体なのですよ。」

そして、その4つを理解できていようといまいと江戸前さんといい音を徹底的に話し合い、議論し、試行錯誤して一つの曲いや、作品を作ってみませんか?

売れ線な音、売れ線な処理、流行りの音像、「音というのは」それだけではないと思うよ、

と、

いう結びになるのでございます。

モノから立体まで、

ハイファイからローファイまで、

琵琶からロック、ジャズ、クラシック、メタル、歌謡曲まで。

幅広い様々ないい音があるよー!

一緒につくろう!

(笑)

Comment

メタルのキックのヒント!

エドマエの考えるいい音シリーズ、NO.5はただいま執筆中であすにはUPします、が、ここでお茶を濁す訳ではありませんが、ひとつバスドラサウンドのヒントを。

 

幅ひろーく『メタル』という場合の基本のキックサウンドは、アタック感と分離そしてローのタイトさでしょう。それと実はもう一つのポイントがあり、それは「バスケットボールサウンド」と呼ばれるトーンをどれだけ生かすか!というのが大事であると言う事です。 
バスケットボールサウンドとは某メーカーの方がたが使ってる用語ですが、ノーミュートの時にマイクを穴から突っ込んだ場合に得られる独特の筒内反射によるトーンの事をさします。(マンホールの中のそれ)

一般のジャンルのキックサウンドではむしろ汚いサウンドになってしまう事の多い「要素」なのですが、一部の特徴的なメタルのキックには不可欠な音色で、ただミュートしてアタック出して分離良くしたのでは得られない深みを出せます。

ただし、このバスケットボールサウンド、ミュートとは相反するので、かなりの精密なチューニングとセッティングが必要になります。
ヘッドの選定ももちろんですが、ビーターの選定など重要ポイントは多いです。
ちなみにツーバスはツインペダルワンバスのほうがいいとも言われますね。
チューニングの左右誤差を無くす意味もありますが、次ショットした時に直前の音が確実にミュートされますから。

topマイクの立て方も重要です。被りすぎずしかもバスドラの艶の部分はしっかり押さえなくてはなりませんし、低域位相も難しい問題です。

mixで単にアタックと分離だけに拘って事後処理をしただけでは到底あのような音にはならないですね。(江戸前としては、ここはあえて『音源sampleを貼付ける手法』は無視していますが。)

結局元音。コレに尽きるのが生ドラムの醍醐味ですね。

(音を差し替えるのがもの凄く一般的ではありますが。このジャンルは。ソレがジャンル感と時代感、だと思いますけれども。)

初出 2014.6/10
 

  • お問い合わせ ブッキングはお気軽に!
  • どんな簡単な些細な事でもお問い合わせお待ちしております。
  • 080-4004-1226
  • メール em0510gs@gmail.com

Comment

Comment

ピーキーな痛い音って何?ドラムをヒントに考える。

コージーパウエルの遺品のset........

コージーパウエルの遺品のset........

打楽器に限らず「音を鳴らすための物体」にはその振動の限界値というか飽和値ってのがある気がします。ベースでもこれ以上強くピッキングしてもあとは音が引っ込むだけみたいな限界点。

例えば、ドラムのショットやピッキングを『コンクリートに鉄球を当ててどれくらいの力でぶつけると、振動音だけの状態を越えてコンクリートが破壊されるのか?』と考えてみましょう。
楽器にも実際に破壊はされずとも振動の限界値がある。それは振動体としての限界値かもしませんし、それを拾ってる側のマイクやピックアップの限界値かもしれませんし、耳の限界値かもしれませんが。
簡単に言うとそれぞれ楽器には『鳴らし切る』為の適性な強さってのがあるわけです。ドラムでいいますと、その楽器の振動特性に対してどんな強さでどう叩くかでサウンドが決まってきます。

そこらへんがなんか実は色んなドラムメーカーの個性というか、特性のモトなのかなと最近思い始めました。例えば、泣く子も黙るソナーなどは音がデカく、パワーへの柔軟性も広い印象ですね。
ただしそれも適性なショットをしなければ生きてこない部分もある。様々なメーカーの色んな機種、しかも色んな状態のモノの適性を瞬時に判断して、ふさわしいショットで叩いてるドラマーさんが常にいい音を出してるのかな?と思います。
楽器はちがいますが、持ち運びが不可能なピアニストなどはその最たるものでしょう。
(ベンフォールズは持ち運んでるってか?ホロビッツは持ち運んでるって?知るかwww 次元が…..w)

どこかにピークのある特性のスネアがあるとすると、そこを越えたとたん耳やマイクではそのポイントから歪み出しますから、ピーキーなスネアほどショットに気をつけるべきなのかな?と、ドラムを完全客観視できるドラムを全く叩かない僕などは、意外とドラマーさんを見ていて聴いていて、感じるポイントでもありますね!
例えばキンキンカンカンでスカスカな感じの音なスネアがあるとして、それはもしかしたらもっと優しいショットの方がいい音がするのかもなー、と思ったり。
そのへんの見極めがドラマーさんには大事なポイントなのかも、しれません。

とにかくスネアでもシンバルでも手に返ってくる感触といいますか、身体感覚的な『叩いてる感』だけで叩くのは危険です。
また、多くのドラマーは耳の高域が落ちてるはず。耳の悪い人は音色バランスが崩れていてやたらHIを上げたがったりしますが、スネアやシンバルの好みの傾向も、そういった要因が間違いなくあると見ています。

それは全くドラムを叩けない叩かない僕であるからこそ言える部分だ、という勘違いした自負に襲われているわけです(笑)

初出 2014 6/12

 

お問い合わせ ブッキングはお気軽に!
どんな簡単な些細な事でもお問い合わせお待ちしております。
080-4004-1226
メール em0510gs@gmail.com   LINE em0510gs

Comment

Comment

いいおっぱい間違えた音その4

いい音。

 

どんなアマチュアバンド•アーティストでもトップアーティストでも、いい音のCD作品を出して欲しい。その為にならなんでもする!

というスタンスが江戸前さんなのですが、

それではいい音ってなんやねん!

 

その4。

このあたりが山場となってきます。

 

前回は「その楽器の音としてふさわしく、気持ちの良い音」というのを考えましたが、やはり「いい音」を考えた場合、音とはもちろん自然現象や物理現象ではありますが、音楽である以上それらは「美的現象、表現現象」なわけです。

 

どんなに立派でスペックのよい楽器を持って来ても、最新の高精度な録音機器を持ってきても、

 

「音楽として良くなきゃ意味ない」

わけです。

 

つまり、いい音その4はまぎれもなく

「音楽的に素晴らしい音、ふさわしい音」

になります!

 

例えばビートルズの音が「今時の音で超ハイファイで、リンゴスターの音も凄い分離感が良くて。。。。」

というのを想像してみて下さい。

 

なんか違うくない?と(笑)

 

もちろん何十年もその音でみんな親しんで来たわけだから、もし昔からそういう音だったならそれはそれでよかった、ともなるかもしれませんが。

 

しかし、ビートルズがあのようなレコーディング方法を採り(それしかなかったとも言える)、また色んなレコーディング方法を発明し試行錯誤してあのような美しい音像を作りあげた。そしてそれはとても自らの音楽にぴったりの最高に「音楽的な音」であった。

 

と。

 

そういう偶然、いや必然がビートルズだったり沢山の音楽を名作たらしめていることに異論はございますまい。

 

つまり、その音楽にとってふさわしい音質ってのはやはりあって、もちろん高級オーディオで聴く演歌も素晴らしいですが

「有線」で聴くのもいいですし、AMラジオなんかで聴くのなんてとても美しいと思いませんか?

深夜に終電逃してほろ酔いでのるタクシーのカーラジオから流れる前川清。

 

いや、石川さゆり、いや、aiko、いやワンオク。。。

 

なんでもいいんですが。

 

 

話しが脱線して「録音」ではなく「再生」環境の話しになってしまいましたが、音楽にはその音楽にふさわしい音質や表現があるということです。

 

それは専門的に言うとマイキングだったりミックスだったりマスタリングだったりにもちろん繋がりますがね。

 

前もいいましたが、沖縄民謡に教会のようなロングリバーブがかかってたら(かけてもいいよ)かっこよくないですしやはり、白鳥の湖の有名なオーボエのメロディは畳の部屋みたいな響きでは聞きたくないもんですよ。

A Man with his Shamisen Guitar by Raymond Marquez on 500px.com

 

それはオーディオスペックとかそういう次元ではなく、音楽や楽器の音というのは「ふさわしい音環境」ありきで成立するということです。教会音楽とかバッハとかはああいう響きがあったからこそその和声や表現が生まれたと言っても過言ではないでしょう?

 

そのふさわしい音環境が音楽そのものと結びついて音楽家の表現に直結していて、芸術を補完し支えている状態が「いい音」であり、それが充分に収録されてるのが「いい音のCD」ということになると

 

思われ。

 

今日はおっぱいネタなし!

ごめんなさい。

 

※誰に謝ってんねん

Comment

Comment

いい音って?その三

音を求め美を求め彷徨う。

音場放浪記の江戸前です。

さて、日にちが若干空きましたがいい音とはなんぞ屋の3回目。

いい音カテゴリーの三つ目は

「楽器の音として素晴らしい音」です。

ドラムでもピアノでもそれぞれの楽器をやってる方なら好き嫌いあれどその楽器の「いい音悪い音」というのは痛い程よくお分かりかと思います。

まさにこの事です。

※「いい楽器かどうか」はまた別の要素が絡みますよ。

特にドラムなどは楽器やチューニングでかなり音色のバリエーションは幅広いわけですが、ジャズのドラマーですら例えば全然サウンドの方向性の違う「メタル(ヘビメタ)のドラム」についてもその良し悪しはきっとわかるかと思います。

つまり、ジャンルを飛び越えて誰にでもいい音だーって思える楽器の音。

それが三つ目のいい音ですよ。

ドラムなら、ピアノなら、バイオリンなら、三味線ならこうあるべきだという歴史に紡がれて今良いとされる音、そのものが「いい音」かと思います。

それはうん百年前の億単位のストラディバリウスと10万の入門用バイオリンを「ブラインドでどっちが好きか?大会」とかでみんながわかってしまうレベルの「音の良さ」というやつですね。

ただ、もちろん高いからいい音とは限らないし、また逆もしかり。

価格や見た目やブランドにはとらわれない、ネット情報やステマにとらわれない「自分の耳で聴いて」ほんとに「いい音色だぁー。この楽器好きになっちゃうぅー」ってパワーのある「楽器の音」これは、誰がどうあがいてもいい音と言わざるをえないでしょう(笑)

全く興味ない人もいるでしょうが。

ここでまた無理やり無理やりおっぱいネタにと思いますが、かなり無理がありまして(笑)

例えると、人種が違えど御国が違えど文化や服装が違えど「綺麗な女の人だなー」ってだれが見ても思う状況、みたいなものでしょうか。

京都先斗町 歌舞練場に急ぐ京舞妓

京都先斗町 歌舞練場に急ぐ京舞妓

 

ちなみにそういったいい音というのは必ずしも「高性能な録音状態とハイスペックなオーディオでなくては聞けない」という事は一切ないのです。(つまり、必ずしも「いい音その2」を満たしている必要がない」という事になります)

↑ここ一番大事。

 

 

AMラジオ(音こもってんなーおい)でもそれは伝わりますからね。

 

この辺はいい音その4に繋がります。

Comment

Comment

Pearl社謹製『レゾリング』レビューBLOG.

本日も楽しい話題をご紹介する江戸前ブログ!!

本日はyoutube動画による、『Pearlさんのresoring』のレビューです!

一昨年あたりに発売されたこの通称『ドーナッつ』ですが江戸前ではいち早く導入しています。
江戸前では主にマイクスタンドの下に置いたり、ベースアンプの下に置いたりしています。

それではまずは動画をどうぞ!!

※音声は1本のc414のoffマイクとMD421のオンマイクでモノラル収録

はい、面白い効果ですね!
これはもちろんバスドラムにも有効ですよ!

レゾリングは江戸前調べでは
1.『振動を”伝えない”』効果
2.『モノを揺らす』効果
があると見ています。

今回のフロアタムに関して言うと、2の揺らす効果が大きいのではないでしょうか?
叩いた瞬間にほどよく実は揺れているんでしょうね。(それが映像内で神田君のいうところの打感・体感の違いかなと)
もちろん振動を床に逃がさないで保持し、持続させる効果も関係してるでしょうが。
太鼓関係は揺れる揺れないがかなりその音に影響しますね!
タムのマウントもその揺れ具合がサウンドに影響するわけです。

よくトライアングルって揺らして音を伸ばしますね。これと同じっすかね?

レゾリングを使うにあたってはバスドラムやタムなど発声時に多少動くモノに関しては、
『わざと揺らす作用』
ベースアンプやマイクスタンドなどの本来動かない固定されているモノに関しては
『振動を伝えない作用』があるんだと思います。そしてもちろんその両方の効果!!!

この製品は特にバスドラムに使われることが多いのですが、
この、『わざと揺らす作用』『振動を伝えない作用』のどちらの作用が欲しくて使うのかをしっかり考えないと、よくわからない結果になってしまうようです。

絶対使わない人もいますし、絶対使う人もいますね!結局は実はドラムを設置する場所、床がどういう状況かにもよるのだと思います。この辺の『わざと揺らす作用』と『振動を伝えない作用』をごちゃ混ぜにしてしまう難しさが好き嫌いを誘発している気がします。

今回はフロアタムのヘッドに程よくサスティーンが抑制された『EVANS BLACK CHROME 360』を使用
していたので、
『なんとかしてもうちょっと音伸ばせないかな?』という要望がありこれを使ってみたらバッチし!だったという訳です。
『わざと揺らす作用』が必要だったんですね!

バスドラムに使う場合、タイトな低音にしたいから使うなら、
『振動を伝えない作用』を利用し床に振動を伝えない使い方になりますが、
実は揺らすことによって振動を時間軸方向に延長している可能性が出てきますから、人によっては『タイトではなくルーズ』になった、ととらえるかもしれませんし、余計な床鳴りを排除できたことによって『タイトになってlowがはっきりした!』という人ももちろんいるでしょう。
しかし、重量のある楽器や中に重しを入れている場合等本来的にあまり揺れない状態ですと『振動を伝えない作用』の比率が多くなってくるかもしれません。

人によってはスネアスタンドとスネアの接点に3つ使う人がいますが、スネアは叩いてもそこまで揺れませんからこの場合は
『振動を伝えない作用』を利用していると言えます。
つまりタイトに分離よくする方法として使ってるんですね!

こういった音響グッズには『作用と反作用』みたいのがあってそれを状況によって使い分ける楽しさや、このように
『語る楽しさ、呑みのアテに出来る楽しさ』があるのがすばらしい事です!

好きなら使えばいいし、いやなら使わないただそれだけです。
適材適所!
すべての音響機材やセッティングにまつわる話はこういうことです。
いつもこうだからBEST!というのはないのでしょうね。

しかも一番重要なのはこのようなグッズを使うか使わないかによって、サスティーンが変わってきますが、
イコール『演奏も変わってくる』ということです。
サウンドのサスティーン=『音符の長さ・ニュアンス』ですからグルーヴが変わってくると!うまい奏者ならそこまで本能的に分析し反応して演奏にフィードバックさせているはず。

結局音楽重視なんです!wwwwwww

※試奏ご協力
神田リョウ様 (DOMAE LOOPレコーディングにて収録)

EDOMAE LOOP RYO KANDA TRIP EDITIONはこちらよりお求めいただけます。

初出 2014年12/22

Comment

Comment

『いい音』って?その2

神を探す行為とまで言われる『いい音』探求。。。(笑)

江戸前さんの考えるいい音その2を発表しましょう。

 

それは!

「オーディオ測定的な意味で周波数特性の優れた音」

です。

 

これまたまあ難しい話しなのですが(笑)低い音から高い音までまんべんなくストレートに濁りなく出ている「再生環境や録音状態」を指すといいましょうか。

 

「低い音から高い音までまんべんなく出てる音」だとするとホワイトノイズになっちゃうので(笑)(FMラジオのザーーーーみたいなやつ)。

 

つまりまぁ、録音状態としても再生環境としてもとにかくオーディオマニア的スペックな意味で高品位であるモノです。(オーディオマニアの気持ちはわからん!とかはまぁ言わずに。カメラマニアの気持ちもわからんでしょうが、高画素で写りがシャープで色の表現も満遍なく美しいカメラやレンズでみたいな)

 

デジタル録音でいうと96kとか192kとかナントカbitとかも関係しますし、周波数特性の広いマイクを使ったりしなきゃならないし、音に癖のあるスピーカーだとちょっと違うかもしれませんし。。。。

 

そこを追及してくと、

スピーカーケーブルは高級でなくてはならないし、しっかりした土台の上に機材を設置しなくてはならず、電源はピュアでなくてはならず、電柱を自分で所有し電力会社を吟味し、、、、。

 

と、どっかからはカルトな世界になっちゃうんですが(笑)

 

少なくともiPhoneのイヤホンは低いところと高い所は出ておりませんし、

AMラジオは音が曇ってますし、

 

ようするにそういうのとは真逆の「スカッとヌケのある」「しかしギラギラと痛くない」「低音も豊かで」「キレも良く」「歪みのない」、そういった状況で収録され、再生されてる音ですね。

 

ハイファイだなー!ハイレゾだなぁ!って感じで表現される音です。

(笑)

なんとざっくりとした、適当な解説!

 

ここで恒例の無理矢理オッパイネタですが、オッパイに例えると、細かい好き嫌いや好みは別にして「誰もがすごいなー、綺麗だなー、◯◯なー」と一定の理解が得られる「カタチ」のそれだと言えなくはないでしょうか。。。

Serenity by Maxim  Guselnikov on 500px.com

う〜〜〜むoppaiもろのやつは貼付けできないってことが発覚 (笑)

 

 

ただし、問題はその高品位である「音の録音状況と恵まれた再生環境」

で、何を聴くのか?

というところにいよいよ突入してくるのです。

 

だんだんスペックではなく美学の問題になっていきます。

 

つづく。

Comment

Comment

『いい音』って。。。。その1

いい音とは何か。。。

「それは殆ど神の存在について考えるのに等しい。」

それはそれはどこぞの伝説のエンジニアが言ったとか言わないとか。

 

日常生活において普通の人がいい音!って感じるのはどんな時かな?

ワイングラスが「チーン!」とかビアグラスが「コワァーン」とか?(笑)

いい音について日頃考えているのに全く思い浮かばない。なんと恥ずかしい事だろう。。。(笑)

 

科学的生理的な研究分野では「ゆらぎ」がある音が人に安らぎを与えるといわれています。

音ではないけどmacのスクリーンセーバーとかでなんとなく飽きずにずっと見てられるやつとかあるでしょ?単調だけどランダムな。それの音バージョン。

いい音について考えるとき、それは人間の生理とは切っても切れないはず。聴覚という「生理現象」に立脚する芸術だから。しかも視覚のようには簡単にキャンセル出来ないところもより原始的であると思います。もしかして生物の進化過程においては視覚よりも聴覚が先に生まれたのかもしれない。

そうなるといい音の秘密や鍵はやはり自然に隠されている気がしてきます。

森にはマイナスイオンが出てるとよく言われるけれど、「ソヨソヨ」「サヤサヤ」なんてのは「ゆらぎ」に溢れた癒される音だし、浜辺の波の「ザザー」という音、虫の合唱、遠くに響く野鳥の声なんてのも人間が人間という生き物である限り「生理的に」気持ちいい、いい音と感じる「音」なのでしょう。

それはオトコならおっぱいに憧れるのと同じ「生理的現象」。母親の愛の象徴でもあるし、父親になるだろうオトコが求める愛の象徴なのだ。

Mother breastfeeding newborn baby by photoalto on 500px.com

脱線失礼しまそた。

ま、とりあえずまず、いい音とは一つ目に「この自然の音」だと僕は思うわけです。(かなりむりやりオッパイを絡めてきたな。。。)

ところで、江戸前さん的には音楽について考えるとき、いい音とはあと4つに区分出来きると思ってます。

つづく

Comment

Comment

あなたがいい音と思っている音は間違っている!???!

僕は職業柄といいますか、性癖柄といいますか、つねに『音』と『音楽』について考えている気がします。もうめんどくさいし嫌なんですけど(笑) 。

しかし『良い音楽』はもとより、『いい音』すら定義がはっきりしません。人によって千差万別。

実は、今日より数回に分けて『いい音』の正体を探って行きたいと思っているのですが、その前に約3年前に旧BLOGにて書いた内容をre.POSTしてみようかと思います。明日以降UPする本編と重複するところもあるかと思いますが、まぁ御参考までに。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あなたがいい音と思っている音は間違っている!

レコーディングエンジニアの都合というか「エゴ」で言うと、楽器の録音というのは最もその楽器のいい音がするポイント、鳴ってるポイントを狙うのが一つのセオリーではある。しかし、たまにこれは落とし穴である場合があるのだ。


なぜなら、そこに奏者の耳はない。ということ。


つまり、奏者がいいと思ってる音と第三者がいいと思ってる音に乖離がある可能性が高い。ドラムなどは最もその差が大きいといえよう。ドラマーと第三者の耳の位置は多くの場合真逆とも言える関係にある。そもそもドラマーはスネアの真上の至近距離に耳があるので、その音量と音圧により聴こえ方が歪んでる可能性があるのだが(その歪んでる状態がドラマーにとって普通過ぎになっているかもしれないが、その可能性は大きい。ただでさえ側で聴いていて音がデカすぎて苦痛ですらあるから)、しかし、それが演奏トータルで見た場合重要な「聴こえ方」である可能性が高い。なぜならその「聴こえ」が全ての演奏バランスの基礎となってるからだ。

タブラでもジェンベでも、意外と打楽器奏者自身は我々第三者以上に楽器のアタック感とハイの抜けを注視しているようだ。双方ものすごく低音が出ている楽器なのだが、奏者自身の位置ではハイの聴こえの方がバランス上大きいのである。
だから録音に於いても、再生されるそのハイの質感や量、音色を非常に気にする。楽器そのものの音色の判定にももちろん関わるだろう。

同じようにアコギでもバイオリンでもクラリネットでもフルートでも琵琶でも尺八でも、奏者がどう聴こえてるのか?が、録音する際の大きなヒントというか、道しるべとなる。

最も奏者と聴く人の条件や耳の距離が異なる『梵鐘』。叩く人は至近にあり、聴く人は遥か山を越えることすら、ある。 新緑の奈良県宇陀市室生寺梵鐘

最も奏者と聴く人の条件や耳の距離が異なる『梵鐘』。叩く人は至近にあり、聴く人は遥か山を越えることすら、ある。

新緑の奈良県宇陀市室生寺梵鐘

決して「ここで聴くと一番いい音がします。」で、マイクの位置を決めてはいけない。多くの場合(たまに)、ん?という顔をされる。
加え、レコーディングではその楽器奏者自身がどう聴こえているのかだけではなく、楽器そのものやその音楽の成り立ちもしっかり理解しなくてはいけない。
わかりやすく言うと、沖縄の古民家の縁側で静かに弾いてこられたであろう三線のCDに、極端なリバーヴなど本来はありえないのだ。
沖縄民謡って教会で演奏されてきたのか?(笑)
もちろん制作上の意図であれば別だが。
これは極端な例ではあるが、このように、「この楽器とはなんなのか?どんな音なのか?」というのは、単純に「いい音、素晴らしいサウンド」であればOK!などという簡単なモノではないのだ。

しかし、かと言って全ての楽器について深い造詣を得るのは非常に難しい。
だからこそエンジニアはマイクや機材に向き合ってはいけない。
しかもまずは楽器自体に向き合う前に、奏者自身と音楽に向き合うべきだ。
現場で若いアシスタントと新しいプロツーのバージョンの音の違いなどという些細な事を話してる暇があるなら、様々な奏者と雑談でもして、少しでもこれから録音する音楽についての情報と、楽器の音を引き出すべき。

江戸前ではご存知のとうり、ドラムについてはそこを徹底的にやっている。
しかし、可能なら全ての楽器と音楽についてそのアプローチを取りたいと常々考えている。

いい音である前に、いい音楽になっていなくては話しにならない。
音を伝えるのではなく音楽を伝えねばならない。ましてやマイクの特性やプラグインの個性を伝えてはいけないyo。
 

初出2014年6/13日

Comment

Comment

「隠された」才能

世の中には物凄い才能や表現力に溢れてるのに日の目を見てない演奏家やアーティストってのは沢山いるとおもいます。あぁ嫉妬するぜ。とにかくその才能に。。。

しかし!それら才能に溢れてるのにCDを出した事のない人、大勢の人の前で演奏する機会を未だ得てない人など。いや、ライブすらほとんどやらない人というのもいるでしょう。

チャンスに出会うのも才能とも言えますが、むしろそういうチャンスから意図して離れるようや孤高の人もいるかもしれない。

山奥にひっそりと潜む美しき「才能」。奈良県宇陀市室生寺にて

山奥にひっそりと潜む美しき「才能」。奈良県宇陀市室生寺にて

しかしそれはやはり世の中の共益という意味では「もったいない」と言わざるを得ない。

また、そういった才能を放置するカタチになってる業界にも何か問題があるのかもしれないし。

 

例えば大手財団がやるような「メセナ活動」なんてのもジャンルやその援助する演奏家やアーティストの選定方法において問題がある事も多いと聞きます。 

 

レコーディングというものについても、そういった才能があるのに「CDを作るチャンスもなく、作るという発想すらない」という人もたまに見かけますが、ほんとにもったいない事ですよ(笑)。特にCD産業に取り残されたような大きな売り上げを端から見込めないと断言されてしまってるような状況のジャンルの人たち。。。

 

伝統音楽の世界の人たちにそういった状況が多い気もしますし、ひたすら自分を磨くことだけに集中している「唯我独尊天才タイプ」の人もいるでしょう。

 

最早そんな方々がこのわたしのブログを読んでるとも思えませんが、そういったレコーディングとかCD制作について全く知識がないアーティストの方、また、CDを作るなんて思ってもみた事がない方々。

 

そんな人のチカラにわたしは、なりたい。

 

是非江戸前レコーディングスまでお気軽にご相談ください。

Comment

Comment

おっぱいいや音楽のリアリティとわ

先日マクドナルドで写真撮影のレクチャー本を読んでおりましたら「写真にどうストーリーを感じさせるか」という項目がありました。

ballerina by Marta Bevacqua on 500px.com

たとえば女性の写真の場合、ただ美しく撮るだけではなく脱いだブラウスとか靴下とか、ヌードなら下着を脇に置いたまま写し込むだけで「ストーリー」が生まれると。
簡単にいうと想像力が掻き立てられる訳です。
他にも水着の跡だったり鳥肌というモノの扱いが「リアリティという名のストーリー」に深く関与してくるとのこと。

これは全く持って音楽にも言える事ですし、今の音楽に最も足りてない要素な気がします。
つまり、ラーメンの写真なのに湯気が立ってないじゃん!!みたいな(笑)のですよ。

音楽で言うとまずは一見不要なノイズ成分。フレットノイズやピアノのダンパー音 。オーケストラの録音に於ける指揮者が構えた時の「ざっ」とした団員の衣摺れの音等々。
マニアックなところで言うとギタリストのエフェクターの踏んだ音や一瞬途切れた様子。バスドラのペダルのキコキコ音。
これらは全て、「あぁ人間が演奏しているの哉」を意識させます。

ノイズ面だけでなくテンポが揺れたり走ったりとか、キメの一瞬のズレや。また、大サビの一番高いところで歌が一瞬掠れるとか、曲最後のロングトーンの消え際でほんのすこし音程が下がる、とか。

そういったなんでもない「ちょっとした風景」が音楽にストーリーを生みます。

昨今「インスタ映え」というのがあるそうで食べ物でもなんでも「どう美しく見えるか、いいね貰いやすいか?」が重要とのこと。しかし、ラーメンのインスタ写真だとしてあまりにもアングルや写りが良すぎたり箸や胡椒の配置まで計算してあったりすると
「あぁ、ラーメン食べるのそっちのけで写真撮ってるわ。そんな事してたら麺伸びてまうやん」
となり、
「ほんとに美味いラーメンならまず食うだろ」
と、そのラーメンの美味しさそのものに懐疑が産まれたりするもの。

つまりこのようにレコーディングも「ただ美しく均整が取れていて精確」というのでは味気も何もなくなるような気がしてくるのです。

ちなみに筆者の場合は、おっぱいの写真ですと下着の跡が残ってる方が「リアリティ」を感じる事が出来て、よろしいかと思います。

Comment

Comment

メ○ルス○アのmix。

だだいまスネアのmix中なのですが(ってスネアだけじゃなく曲ですねwww)いろいろめんどくさい処理が必要となっています。普段パーフェクトな状態の録音なら(つまり楽器のチョイスとチューニングがしっかりしていれば)、特殊音像にする場合以外はスネアにプラグインなぞ95%の割合で不要なんですよね!
しかし今回は写真の通り。。。。負け(負けってwww)つうか、外部さんで録ったやつなもので。。。

ここでひとつドラムレコーディングの重要点、スネアの音造りについてのヒントを。
スネアの音、特にアタック感や密度感はマスタリングでかなり変わってきます。かならずソレを想定した音造りをしましょう。ヤリすぎては完成時にがっかりすることになります。(硬い音にしすぎない事だよ!)

それと意外とカンカンしたスネアは抜けてきません。
抜けとは『カンカン成分が多くて一見目立つ』ということではなく、
『実体がしっかりそこにある!』感です。
そこを取り違えている人があまりに多いですね!(mixが『カンカン』部分がどのぐらい聞こえるのかという基準になってしまい、相対的にmid~lowが小さくなる故)



蛇足ですがベースサウンドでも全く同じ。
ハイ成分が多い一見『抜け』が良いハイエンドベースにありがちなのですが、
問題は『スタジオでもステージ上でもしっかり低音でアンサンブルを支えている』
感と、『ベースがまさにここにいる!』感がしっかりあるのかどうか?
それが『抜け』なんだとおもいます!

そこ、勘違いしてる人がいるような気がします。
楽器屋さん、演奏者さん、楽器職人さん、エンジニアさん含め一定量的に。

 

あ、メタル、関係なかったか(笑)
 

Comment

1 Comment

新BLOG開設のご挨拶ぅ(深淵なる欧米のプロデューサーによる『レコーディングドラムサウンド』)

江戸前レコーディングスの鹿間朋之です。いつもお世話になっております。

我がEDo-maeのサイトですが去年リニューアル致しまして、その際残念ながらご好評頂いてましたBLOGも自動的に消滅。。。しかし再開の希望も多く、今、ここに、その再開を宣言するものであります。(笑)

暇な時とは言わず週に1-2回は更新してレコーディングについて、ドラムサウンドについて、音楽の深遠なる世界について、オッパイについて等等書いてゆこうかとおもいます。

差し当たりネタが思い浮かびませんので、旧BLOGの資産を有効活用すべくその中からちょくちょく修正や加筆をして再掲させても頂こうかとおもっています。もう皆さん内容を忘れているにきまってるので(笑)

コメント欄やいいねボタン、シェアボタンもありますので、お気軽に拡散頂けますと僕の今夜のBEERが美味しくなります。よろしくお願い致します。

んなわけで。

CDという録音作品においてドラムサウンドというのは音楽全体のハイファイ感やローファイ感また、時代やジャンル感を強烈に引っ張る作用があります。
そこにはタイコ自体から出ている倍音の性質や、バランス、サステインやアタック感などすべての音の要素が関わってくるわけです。叩き方ももちろん関係してきます。コーテッド系ヘッドで優しく鳴らすのと、ピンストをがっつり叩き切るのでは漂ってくる雰囲気が全く異なってきます。

CDをプロデュースする際、欧米のプロデューサーはやはりドラムサウンドをコントロールするのに非常に長けています。日本のプロデューサーはどちらかというと収録後のミックス処理や他の音を重ねていく事でサウンド作りをする傾向がある気がします。それはスタジオ環境や使える予算、時間の余裕などにも関係してくるのでしょう。予算も時間も「心の余裕」もないのにドラムサウンドに一日掛ける、などというのはありえません。また、一流スタジオミュージシャンほど自分の音を持っているもので、よほどの統率力と引率力そして音のビジョンを持つプロデューサーでなければ、ドラムの音作りにめちゃくちゃ時間を掛けるというふうには現場はなかなかならないのかもしれませんね。

つまり、日本では「ドラムの音なんてこんなもんでしょ?」というようなムードが一般的(こだわってないとか、気を使ってないなどと言うつもりはございませんが)。しかし僕の場合はやはりそこは超ウルトラスーパー最大に重要なポイントであり、関心事で音の要であります。膨大な楽器で質感を追求しなくてはならないのです。時間は掛かって当然なのです(自分のプロデュース作品の場合)。もちろんクライアントの要求の度合いにもよるのですが。

ここでドラムサウンドを作る上で参考になる音源をひとつ。

Meshell Ndegeocello / Weather

プロデュースはジョーヘンリーです。アコースティックでトラッドな雰囲気の中に非常にアーバンで洗練された音作りをするアーティスト•プロデューサー。ミッシェルのルーツである土着なサウンドを高貴に仕上げています。この音を聞くたびに音楽の「質感」にいのちを掛けるような深淵さは日本人にはないのか(もちろんそれがある人もいるにはいます)、と悩みすらしています。このCDの場合のようなサウンドはアフリカおよび欧米由来のサウンドなわけですから、日本人にそれを求めても仕方がないといえば仕方がないのかもしれませんが。。。

この作品のドラムサウンドのポイントは、キックとスネアで泥臭いテイストを出しつつもタムがとてもモダンなサウンドになっているということです。曲にもよりますが。
ビンテージラディックな三点にタムだけdwやソナーを持ってきました。みたいな異種混交な音作りに痺れますね。録音処理的にはハイファイです。
もちろんギターなどの弦楽器、ピアノも見事。ミシェルの声の質感も全て高度にスーパーコンピュータで計算されたかの如く。ビンテージライクな太鼓をハイファイに録りつつ周りの楽器の質感に泥臭さをあえて残している座布団三枚!な処理。

ぜひこれから来る梅雨の夜長にでもアフリカの月を愛でながら聴きたい音楽です。

あ、ここ日本か。
座布団で思いだしたけど結局所詮は笑点のopテーマみたいな音楽の方がほとんどの日本人にはぐっと来る。
そおいうものです。ルーツとは。

初出 2014.6/8

1 Comment